研究課題/領域番号 |
17H04383
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
今里 聡 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (80243244)
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研究分担者 |
佐々木 淳一 大阪大学, 歯学研究科, 講師 (50530490)
松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 再生歯学 / 歯髄再生療法 / 組織工学 / 生体材料学 / 細胞集合体 |
研究成果の概要 |
我々はこれまで、人工歯髄様組織を根管内に移植する新たな歯髄再生療法を考案し、歯髄幹細胞からなる三次元細胞集合体の作製法を確立することに成功した。本研究では、これまでのプロジェクトを発展させ、血管網あるいは神経網を有する高次の歯髄様組織を創製する技術の確立を目指した。本研究の結果、歯髄幹細胞の分化能を利用することで、血管構造や神経細胞を有する集合体が作製できることが明らかとなった。また、作製した集合体を移植することで短期間かつ確実に歯髄様組織を形成できることが分かった。本研究で作製した人工組織は、効率的な歯髄再生を可能にする移植体として応用でき、新規の歯髄再生医療を実現させるうえで有用である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄の再生医療技術開発は近年重視されている課題であり、とくに、歯髄を完全に除去した根管内に歯髄組織を再生する方法には大きな注目が集まっている。本研究では、血管構造あるいは神経細胞をもつ歯髄幹細胞集合体を作製することに成功しており、生体外で機能化した人工歯髄様組織を創製することにつながる知見が得られた。本研究の成果は、従来にない、より安全かつ効率的な歯髄再生療法の実現に大きく寄与するため社会的意義が大きい。また本研究では、生体外で作製した人工組織内に幹細胞由来の血管構造を形成することに成功しており、血管形成が重要な再生医療技術開発分野に大きなインパクトを与える学術的意義もある。
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