研究課題/領域番号 |
17H04405
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
佐々木 朗 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00170663)
|
研究分担者 |
岸本 晃治 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (40243480)
志茂 剛 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40362991)
奥井 達雄 岡山大学, 大学病院, 助教 (40610928)
吉岡 徳枝 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (50362984)
伊原木 聰一郎 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (80549866)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
|
キーワード | マスト細胞 / 癌骨破壊病変 / 癌関連線維芽細胞 / 血管新生 / 口腔扁平上皮癌 / 破骨細胞 / 骨浸潤 / ケミカルメディエーター / 骨破壊病変 / 骨吸収機構 / ケミカルメディエータ- |
研究成果の概要 |
癌の骨浸潤や骨転移の骨破壊には,破骨細胞性骨吸収が重要な役割を果たす。その機序に癌骨破壊病変の骨微小環境に存在する癌関連線維芽細胞(B-CAF)が重要な役割を果たす。一方,免疫細胞であるマスト細胞は癌の血管新生や基質分解,疼痛に関わる炎症性物質の産生など多彩な機能を果たすことが知られている。本研究では B-CAFとマスト細胞の相互作用による骨破壊機構について検討した。その結果,癌骨微小環境でマスト細胞は誘導され,その産生因子は直接的に破骨細胞形成骨吸収を促進するのみならず,B-CAFに対して骨吸収や基質分解,血管新生などを促進し相互作用を介して骨破壊に関与することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現有の骨破壊病変に対する骨吸収阻害薬は顎骨壊死を誘発する問題があり,新たな戦略が必要である。マスト細胞が癌の進展や血管新生に関わることは知られているが,癌の骨破壊における癌関連線維芽細胞(B-CAF)とマスト細胞の相互機構に注目した報告は殆どない。研究成果は,B-CAFを標的とした新規治療の開発であり,骨微小環境でのマスト細胞の役割や局所環境でのB-CAFの応答遺伝子の探索は創薬研究の基盤となる。
|