研究課題/領域番号 |
17H04420
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 信博 東北大学, 歯学研究科, 教授 (60183852)
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研究分担者 |
佐藤 拓一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10303132)
泉福 英信 国立感染症研究所, 細菌第一部, 室長 (20250186)
鷲尾 純平 東北大学, 歯学研究科, 講師 (20400260)
坂本 光央 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 専任研究員 (50321766)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 口腔マイクロバイオーム / 代謝系 / 硝酸塩/亜硝酸塩 / エタノール/アセトアルデヒド / Scardovia / Bifidobacterium / Veillonella / Neisseria / 代謝活性 / メタボローム解析 / 硝酸塩/亜硝酸塩 / エタノール/アセトアルデヒド / Scardovia属 / Neisseria属 / Veillonella属 / リアルタイム代謝測定 / 代謝 / 代謝の復元力 / 健全 / リアルタイム代謝測定法 / 代謝的復元力 |
研究成果の概要 |
1.新規齲蝕関連菌Bifidobacaterium及びScardviaの糖代謝、Veillonella及びNeisseriaの硝酸塩代謝、Streptococcus及びNeisseriaのエタノール代謝を新たに見出し「口腔マイクロバイオームの代謝データベース」を拡充した。2.新規齲蝕関連菌は糖から酢酸を産生し、その代謝はフッ化物耐性が高かった。3.硝酸塩代謝は乳酸代謝と共役し、乳酸の消費によって齲蝕誘発環境を改善すること、そして硝酸塩代謝産物である亜硝酸塩が抗菌効果を示すことから、口腔マイクロバイオーム内での複数の代謝系が互いに強調し合うことで代謝的復元力をもたらしていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔マイクロバイオームの代謝については、長年、主に齲蝕や歯周病に関連する代表的な細菌(ミュータンス菌やジンジバリス菌)のみが研究されており、口腔マイクロバイオーム全体の代謝はもとより、健全な状況は不明であった。本研究では、口腔マイクロバイオームに多い細菌種の代謝を網羅的に解析することで、新たな代謝系を明らかにすると共に、代謝系の協調関係や健全性への貢献を、一部、明らかにした。本研究によって口腔マイクロバイオームのより広範な代謝機能が明らかなり、口腔マイクロバイオームの健全化や共存化への大きな一歩となった。
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