研究課題/領域番号 |
17H04428
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡本 成史 金沢大学, 保健学系, 教授 (50311759)
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研究分担者 |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
杉谷 加代 金沢大学, 保健学系, 助教 (20162258)
大貝 和裕 金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター, 准教授 (40706983)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | マイクロバイオーム / 褥瘡後感染症 / 寝たきり高齢者 / Staphylococcus / 皮膚 / Staphylococcus属細菌 / 中鎖脂肪酸 / 看護学 / 褥瘡後感染 / 皮膚常在細菌叢 / 感染制御 / 緩和ケア / 褥瘡 / 細菌 / 脂質 / 予防緩和ケア / 皮膚常在菌叢 |
研究成果の概要 |
皮膚には多種類の細菌が共生する皮膚細菌叢を形成しているが、寝たきり高齢者において皮膚細菌叢が褥瘡発症とその重篤化、そして、褥瘡後感染症発症にどのように関与するかは全く明らかでない。本研究では、我々が開発した簡便かつ正確に皮膚細菌叢を採取できる方法を開発し、その方法を用いて、寝たきり高齢者の皮膚細菌叢の構成が健常者と異なり、Staphylococcus属、Corynebacterium属、腸内細菌科細菌の存在比率が増加することを明らかにした。さらに、褥瘡再発者の患部にStaphylococcus属が増殖していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国における超高齢化社会の急速な進展により、高齢者のQuality of Life (QOL)の向上の実現が重要な問題となりつつある。特に寝たきり高齢者のQOL向上を考える際、褥瘡による皮膚感染症の原因を明らかにし、科学的根拠に基づく緩和および予防を見出すことは大変重要な問題であると考える。 我々は、その問題解決のために本研究課題を取り組んだものである。褥瘡の悪化、再発、褥瘡後感染症の発症に、寝たきり高齢者の皮膚細菌叢の構成変化が関連し、特にStaphylococcus属細菌の存在比率の増加が上記発症の原因とある可能性を示唆した。この成果は褥瘡後感染症発症予防法の確立に重要な情報となりうる。
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