研究課題/領域番号 |
17H04440
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
宮下 美香 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (60347424)
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研究分担者 |
国府 浩子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (70279355)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
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キーワード | がん治療 / 認知機能障害 / 運動療法 / 国際共同研究 / 混合研究法 / 認知機能 / 日米比較 / がん / 看護学 / 癌 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
本研究は、日本と米国において乳がんに対する化学療法を受けた女性に対し認知トレーニングを実施し、認知機能とQOLに対する効果を検証することを目的とした。研究デザインは混合研究法を用いた無作為化比較試験とし、介入群は自宅にて4週間認知トレーニングを行った。持ち運びが可能であり、軽度の認知機能障害を有するがん患者に適した認知トレーニング装置を開発し、介入に用いた。結果、解析対象者は日本では41人、米国では30人であり、認知機能、認知機能障害、心理面の生活の質に対する介入の有効性が示唆された。認知機能に影響する多様な背景因子を踏まえ認知機能障害を評価し、改善に向けた支援を提供することが必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん治療に関連した認知機能障害を改善するための認知トレーニングを開発し、実施により有効性が示唆されたことは、学術的、社会的意義として評価に値する。特に本トレーニングは自宅で実施することができるため、臨床的な意義が大きい。また、本研究は、日本と米国において認知トレーニングの効果検証を行った国際共同研究であり、量的データと質的データを用い効果の全貌を捉える試みにより複雑な現象を解明するための研究手法を提案した点において、学術的意義を有する。さらに、国際的な研究ネットワークの構築により世界レベルの研究を推進することへ寄与したことは、日本の看護界の国際的な発展に対する貢献度が高い。
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