研究課題/領域番号 |
17H04475
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 茨城県霞ケ浦環境科学センター(湖沼環境研究室、大気・化学物質研究室) |
研究代表者 |
福島 武彦 茨城県霞ケ浦環境科学センター(湖沼環境研究室、大気・化学物質研究室), 湖沼環境研究室, センター長 (90124354)
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研究分担者 |
松下 文経 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (80361319)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 湖沼 / インドネシア / 無酸素層 / 水質鉛直分布 / リモートセンシング / 熱帯湖沼 / 溶存酸素 / 温暖化 / 物質動態 |
研究成果の概要 |
熱帯湖沼の中には深くて鉛直混合がほとんど生じないメロミクティックな湖沼が存在する。そうした湖沼では、下層の貧酸素化が進み、その深さが年々浅くなるとともに、上層の生物に悪影響をもたらす場合もあり、インドネシア等で研究を行った。スマトラ島の3湖等を対象に水質鉛直分布の測定を実施し、貧酸素となる水深の変化を解析し、低気温による対流の頻度とその水質鉛直混合への影響を明らかにした。また、湖内でのその分布の地点差から、水流動を推測した。さらに、衛星画像データを解析することから、透明度空間分布の長期変化や表面水温変動を推定し、その要因を議論した。また、霞ケ浦を対象に手法の開発、検証を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯湖沼はその周辺住民の水、生態系利用にとって極めて重要な存在である。水深の深い熱帯湖沼では、鉛直循環が乏しいことから下層水塊の溶存酸素が枯渇し、そうした貧酸素水塊が表層の水利用、生態系に悪影響を与えることが頻発している。本研究では、貧酸素水塊の上昇の様子をインドネシアの湖沼で明らかにするとともに、対流現象の存在と原因を示した。また、高頻度の現地観測が難しい湖沼にも適用可能な衛星画像解析による水質推定技術を開発し、それをインドネシアやアフリカの湖沼に適用した。これらの手法は簡易であることから、様々な湖沼での水環境管理への利用も期待される。
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