研究課題/領域番号 |
17H04487
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
持続可能システム
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
多羅尾 光徳 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60282802)
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研究分担者 |
林谷 秀樹 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (30180988)
及川 洋征 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (70323756)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 廃棄物再資源化 / 熱帯農業 / 農村開発 / 人畜共通感染症 / 温室効果ガス排出削減 / 水質浄化 |
研究成果の概要 |
メコンデルタにおいて容易に入手可能な未利用有機資材より作製したバイオ炭を用いて,環境負荷を低減しかつ農民に利益をもたらす農畜産技術を開発することを目的とした.バイオ炭は,細菌では900℃で,エンベロープ有りのウイルスでは500℃で作製したもののほうが吸着性が高いと考えられた。また,ホテイアオイ由来のバイオ炭が最も吸着性が高かった.ただし,バイオ炭による真菌の吸着性は低かった.バイオ炭を施用した水田において,メタン発生量が23~50%,亜酸化窒素が44~54%,有意に低下した.バイオ炭を施用した酸性砂質土壌では土壌pHが有意に上昇し,葉菜類のサイシンおよびヨウサイの収量が有意に増加した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メコンデルタにおける農畜産業にともなう環境問題として,化学肥料を大量に施用することによる富栄養化,家畜の感染症を防止するために抗生物質を大量に投与することによる薬剤耐性病原微生物の拡大,未利用有機資材・廃棄物によるごみ問題などがあげられる.本研究では,未利用有機資材からバイオ炭をつくり,これを土壌の改良や家畜感染症の予防に用いることにより,農民に利益をもたらしつつ,農畜産業にともなう環境問題を解決する技術を提案することに成功した.
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