研究課題/領域番号 |
17H04513
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
前野 芳正 藤田医科大学, 医学部, 客員准教授 (70131191)
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研究分担者 |
益田 岳 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携助教 (00455916)
高木 秀和 愛知医科大学, 医学部, 講師 (90288522)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 熱帯熱マラリア / 薬剤耐性 / 住民 / 媒介蚊 / 疫学調査 / 分子生物学 / ベトナム / 分子生物学的疫学調査 / 地域特性 / 東南アジア |
研究成果の概要 |
本研究では薬剤耐性熱帯熱マラリア原虫の耐性遺伝子の多型と拡散はなぜ特定の地域で起こるのか解析するため、媒介蚊と人とそれらの行動を解析した。 Binh Phuoc省において、アルテミシニン耐性責任遺伝子として同定されているK13遺伝子の変異を指標として解析した結果、アルテミシニン使用当初は全て野生株であったが、使用と共に変異株の陽性率、変異の多型の種類が多くなっていた。ところが、直近の調査ではそれらは何れも減少していた。伝播に重要な生殖母体遺伝子のアレルの種類も減少していた。原虫はもちろん人の生活様式を抱合する地域の環境特性に起因していることが推測された。またこれらの現象は地域差があった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本調査の主目的としてベトナム南部地域における薬剤耐性熱帯熱マラリアの現況の解析を行ったばかりでなく、基盤調査として実施したヒトおよびサルマラリア原虫の感染状況を明らかにした。得られた結果は、ベトナム南部ばかりでなく大メコン圏の一地域における実態を明かにした。基盤調査における媒介蚊の調査では、サルマラリアとヒトマラリアの混合感染が証明され、新しい人獣共通感染性サルマラリアの可能性が新知見として挙げられた。また、薬剤耐性熱帯熱マラリアの耐性関連遺伝子の変化を見出したことにより、新しい治療方針策定のための基盤資料となった。これらの基盤資料はベトナムにおけるマラリア対策の指針となると思われる。
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