研究課題/領域番号 |
17H04521
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 釧路公立大学 (2018-2019) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
永山 ゆかり 釧路公立大学, 経済学部, 准教授 (20419211)
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研究分担者 |
長崎 郁 名古屋大学, 人文学研究科, 特任講師 (70401445)
國分 智香子 (小野智香子 / 小野 智香子) 北海学園大学, 工学部, 准教授 (50466728)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 記述言語学 / 古アジア諸語 / チュクチ・カムチャッカ諸語 / サモエード諸語 / 危機言語 / 統語論 / 統語情報 / コーパス / 言語学 / シベリア / 言語類型論 / アノテーション |
研究成果の概要 |
本研究では古アジア諸語チュクチ・カムチャッカ語族のアリュートル語・コリヤーク語・イテリメン語、系統不明の言語であるコリマ・ユカギール語、およびサモエード諸語のセリクープ語の5つの言語を対象とし、(1) 言語資料の収集、データの整理・分析、(2) 基本的な統語構造の記述と統語情報アノテーション付与の方法論に関する研究、(3) 資料集積と共有のための国際的なネットワーク構築、(4) 言語資料の公開に取り組んだ。研究成果として学術論文8件、学会発表19件、書籍5件を発表し、国際シンポジウムを2度開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シベリア地域における消滅の危機に瀕した言語につき、現地調査により新たな言語資料を収集し、またアーカイブ調査により20世紀半ばに記録された未刊行資料を発見、データベース化した。この地域の言語の通時的研究や方言研究、またこの地域の言語の比較研究を進展させるために大きく貢献できた。統語構造に関しては、チュクチ・カムチャッカ諸語との系統関係に疑問が持たれているイテリメン語の統語構造がアリュートル語の統語構造と強い類似性を示すことを明らかにし、この地域の言語の系統関係や言語接触の研究に大きく貢献した。言語資料はロシア語訳を付して刊行し、現地コミュニティに研究成果を還元することができた。
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