研究課題/領域番号 |
17H04532
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 放送大学 (2020, 2022) 東京大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
鶴見 英成 放送大学, 教養学部, 准教授 (00529068)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ペルー / アンデス文明 / モスキート平原 / 神殿 / 形成期 / 定住 / 地域間交流 / 先土器 / 生業 / 古環境 |
研究成果の概要 |
ペルー北部、モスキート平原には、先土器期末期(紀元前2000~1500年頃)の神殿遺跡が多数分布する。どのような過程でそれらが建設されたのか、なぜ神殿がその場所に成立したのかを、現地での考古学調査と、測量と、地域間の比較を通じて解明する。本研究は様々な事情によって、計画していた調査を実施できないこととなり、とくに発掘調査は不徹底に終わった。しかし、ボーリングによる用水路の流路の解明や、建築の年代測定の実施、古い航空写真のデジタルデータから当時の姿に近い地形図を作成するなどの方法によって、平原の生態資源が利用され神殿が建設された過程を、従来よりも詳細に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の大きな成果は、古代文明における大規模建造物の成立を、農耕という生態資源利用と密接に起こった現象として、実証的に説明した点にある。その意義として、大河流域の沃野に展開して国家の発祥をみた古代文明の事例が広く知られる中で、標高差に富む低緯度の山地とそれに接する海洋という、独特な自然環境に根ざして発展したアンデス文明において、社会が複雑化・大規模化した背景として、祭祀建築と生態資源の関係を実証的に示し、人類史における文明形成過程の多様性を示したことにある。
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