研究課題/領域番号 |
17H04536
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (60185709)
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研究分担者 |
森 明子 国立民族学博物館, グローバル現象研究部, 教授 (00202359)
飯嶋 曜子 明治大学, 政治経済学部, 専任准教授 (20453433)
薩摩 秀登 明治大学, 経営学部, 専任教授 (70211274)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 国境地域 / エスニック集団 / オーストリア / ハンガリー / スロヴェニア / スロヴァキア / チェコ / EU / ロマ / 人文地理学 / 地誌学 / 地域研究 / 自助団体 / 地域文化 / 国境地域政策 / 難民 / 国立公園 / 自助組織 / 文化協会 |
研究成果の概要 |
本研究は、EU域内にある国境地域のさまざまな特性が人の移動の激化に伴って変化するプロセスを、エスニック集団に着目して解明することを目的とした。具体的にはオーストリアとハンガリー、スロヴェニア、チェコ、スロヴァキアとの国境地域を4人の研究者(地理学、文化人類学、歴史学)で分担し、国境地域の変化の解明を目指した。その際、それぞれの地域に居住するエスニック集団の行動や意識、彼らをめぐる政治的、社会的枠組に着目し、マジョリティである地域集団との関係を注視しつつ、EUの国境地域の特性を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国境地域は異なる社会や文化をもつ地域の接点であり、その動態を明らかにすることによって、地域統合を目指すEUの課題を浮き彫りにすることができる。研究の対象としたオーストリアの四つの国境地域は、いずれも東西ヨーロッパ分断の歴史を経験し、多様なエスニック集団が居住することから、EUが取り組む多文化集団の共生に向けていかなる課題が展開し、解決に向けた作業が進められているかを学際的に明らかにした。これにより時間と空間の視点を踏まえたヨーロッパ地域研究の学術的成果となった。また少数集団に着目した議論を重ねたことは、多様な地域の連携や協力が求められる現代社会における意義を深めることにもなった。
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