研究課題/領域番号 |
17H04584
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大津 宏康 京都大学, 工学研究科, 教授 (40293881)
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研究分担者 |
立川 康人 京都大学, 工学研究科, 教授 (40227088)
北岡 貴文 京都大学, 工学研究科, 助教 (40741583)
小林 晃 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (80261460)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 地盤工学 / 自然災害 |
研究成果の概要 |
サクションと体積含水率の相関を表す原位置SWCCは,間隙圧をしきい値としてマクロポア流卓越部・遷移区間・マトリックス流卓越部の3区間に分離されることを明らかにした。この内、マトリックス流卓越部の原位置SWCCは、疑似的平衡状態の挙動となるため、従来の不飽和土の理論と類似している。一方、低サクション状態である他の2区間の原位置SWCCは、非平衡状態の挙動となりサクションと体積含水率の関係に一意性がないため、従来の理論では説明できないことを明らかにした.そして,マクロポア流は浅層崩壊を引き起こす疑似的飽和領域の形成を速めるため,マクロポア流は浅層崩壊の誘因となる可能性があることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当該斜面における物理探査結果により得られた知見として、高密度電気探査結果での比抵抗分布より浅層部(深度1.0m程度)の地盤構造を解明するためには、電極間隔を短くすることに加えて、比抵抗値の主要パラメータが飽和度であることから、乾季と雨季における探査結果での比抵抗分布の差分を用いることが有効であることを明らかにした。 次に、原位置計測結果において、本研究では、高強度降雨に対する間隙圧・体積含水率が急変する現象を選択流の概念に準じて,土中水の移動をマトリックス部とマクロポア部の流れに分離して検討を加えた結果、同現象は、マクロポア流に起因することを明らかにした.
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