研究課題/領域番号 |
17H04587
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
滝沢 智 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (10206914)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2019年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 間欠給水(IWS) / water level monitoring / household treatment / conjunctive water use / 飲料水質の迅速評価(RADWQ) / Kathmandu / Yangon / Manila / IWA / household water use / RADWQ / Chiang Mai / IWS |
研究成果の概要 |
水源の不足や水道施設の整備の遅れにより,間欠給水が常態化しているアジア開発途上国の都市として,ネパールの首都カトマンズ市で一週間当たりの給水時間を調べたところ,2時間から168時間まで違いがあり,大きな不平等がみられた.これをローレンツ曲線で解析したところ,カトマンズ市全体で,ジニ係数が0.67高く,また,間欠給水を受ける住民は,トラック給水など高価格で低水質の水を購入せざるを得ないため,間欠給水は水供給の不平等を拡大することが明らかになった.これに対して,家庭用浄水装置の普及は,少なくとも水質問題の解決に寄与するが,水の不平等を解決するためには,公平な水配分に関する義務を課する必要がある.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、水源や水の消費量などの情報が乏しいアジアの開発途上国において、これらを推定する方法を提案した。開発途上国では多くの水道メーターが破損しているが、間欠給水を行う都市では多くの家庭が貯水槽を有しており、水位計データロガーを貯水槽に設置することで、水の消費量や用途を推定する方法を提案した。また、水消費量が建物の形態と高い相関を有することを利用して、都市の各地区における水消費量を高い精度で推定する方法を提案した。 また、間欠給水を受ける都市では、給水時間や水使用量、水質、水の価格など、市民の間で多くの不平等が発生しており、これらを是正し公平な水供給をおこなう必要があることを明らかにした。
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