研究課題/領域番号 |
17H04607
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井鷺 裕司 京都大学, 農学研究科, 教授 (50325130)
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研究分担者 |
小野田 雄介 京都大学, 農学研究科, 准教授 (70578864)
伊津野 彩子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 研究員 (80816249)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 生物多様性 / ゲノム解析 / 島嶼生態系 / 形態形質分化 / デモグラフィー / 形態形質 / 適応進化 / ゲノム解読 / 形態型質 |
研究成果の概要 |
多様な環境への適応進化が進行しつつあるハワイフトモモを対象に、集中的な形態形質・生理特性の測定とゲノム解析を行った。著しい種内多型を示す葉形質に関しては、異なった環境に適応する複数の葉形質の組み合わせによって、ハワイフトモモは幅広い環境に適応していた。ハワイフトモモは形態形質によらず、島嶼レベルでそれぞれ大きく遺伝的に分化しいたことから、その多型を形成する遺伝子はゲノムの一部であることが示唆された。コアレセンス理論に基づいた過去数百万年に及ぶ個体群動態の推定を行った結果、ハワイ諸島島内の異なった環境に生育する集団が、それぞれ独自の集団動態を経てきたことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的な生物多様性ホットスポットであるハワイ諸島における生物多様性の創出過程を対象にして、環境適応に関与する生物形質や種内多形の形成過程を、野外調査と大規模な集団ゲノム解析で明らかにすることは、学術的に意義深い。きわめて大きな種内形態変異の理解は、被子植物全体にみられる多様な形態形質の進化の理解にもつながり、また、人為撹乱・気候変動に対する樹木集団の応用予測や、保全価値評価、合理的保全ユニットの設定等も可能にするものである。
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