研究課題/領域番号 |
17H04628
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
社会・開発農学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
鶴田 格 近畿大学, 農学部, 教授 (60340767)
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研究分担者 |
杉村 和彦 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (40211982)
池上 甲一 近畿大学, その他部局等, 名誉教授 (90176082)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2020年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | アフリカ農村開発 / 農牧社会 / 持続的土地利用 / 土地収奪 / アフリカ農村研究 |
研究成果の概要 |
本研究では、タンザニア中部のドドマ州において、半乾燥地という厳しい条件下に住む農牧民ゴゴが、人口増による農地・牧草地の不足や森林資源の枯渇に直面するなかで、家畜や貨幣などの希少な財をいかに共有し、また食用雑草や樹木などの自然資源をどのように利用しているのかを明らかにした。同時に、限りある土地資源を、牧畜と農業と育林を組み合わせることによってどのように効率的に利用したらよいのかを住民参加型のパイロット・プロジェクトを実施することで模索した。実践的プロジェクトの一環として行われてきた植林活動では、村民による苗生産グループを組織し、6年間で22,000本以上の有用樹を村内に植えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アフリカにおいて、粗放的な農業と粗放的な牧畜を組み合わせる「農牧」という生活様式は、半乾燥地のかなりの地域に広がっている。しかし近年の人口増により従来型の粗放的な農牧という方法はアフリカ各地で限界にきており、他方で農業生産は不安定で収量が向上しないため、慢性的な食料不足に直面している。本研究は、こうしたアフリカ農村の停滞を特徴づける農牧という生活様式を主題化し、農牧民が直面する課題を解決するための具体的な方法を探ったという意味で学術的・社会的意義を有する。
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