研究課題/領域番号 |
17H04642
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
白戸 憲也 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 主任研究官 (40415477)
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研究分担者 |
泉對 博 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10355167)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | MERS / MERS-CoV / ヒトコブラクダ / エチオピア / MERSコロナウイルス |
研究成果の概要 |
MERS-CoVの宿主はヒトコブラクダである。中東、北、西、東アフリカのヒトコブラクダが抗体陽性を示し、これらの地域で蔓延していることがあきらかであるにも関わらず、ヒトでの発症例は中東に限定している。その原因がウイルスのほうにもあるのではないかと考え、エチオピアにおいてヒトコブラクダの鼻水からMERS-CoVのアフリカ株配列を取得し、組み換えウイルスを使って解析を行った。結果としてエチオピア株のS蛋白質を持つウイルスは中東株であるEMC株と比べて低いウイルス複製、易中和性を示した。これらのウイルス学的特徴の差がヒトでの発症差に関連している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MERSの発症例が中東に限定され、アフリカから報告されていない原因は公衆衛生状態の差、検査体制の差など社会的な差であると考えられていた。今回の報告でそれぞれの地域で存在しているウイルスのウイルス学的特徴が違うことも、ヒトで報告がない原因である可能性が示唆された。
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