研究課題/領域番号 |
17H04646
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
天然資源系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
塚本 佐知子 熊本大学, 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター, 教授 (40192190)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 調査研究 / 薬用天然資源 / 医薬シーズ / タイ / 薬用資源 / 植物内生菌 |
研究成果の概要 |
これまで本研究代表者は、長年、生物資源の種類や量が豊富なインドネシアにおいて薬用天然資源の調査研究を行ってきた。そして、熊本大学の研究室において、採集した海洋生物、微生物および植物の抽出物を用いて各種生物活性試験を行い、多くの新規生物活性物質の発見に成功した。本研究では、インドネシアとは気候の異なるタイで薬用天然資源の調査研究を行った。そして、植物内生菌を307種類単離し、培養エキスを用いて生物活性をスクリーニングした。現在、2種類の真菌の共培養により生成した新規物質、細胞内タンパク質の分解を阻害する物質、ならびに破骨細胞の分化・融合を抑制する物質の構造決定を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古来、人類は、薬用植物などの天然資源を医薬品として活用してきた。現在、世界中で用いられている医薬品の50%は天然物そのもの、あるいは関連化合物である。したがって、創薬研究における天然資源の果たす割合は極めて大きい。そして、世界的に製薬企業が天然資源を基盤とする創薬研究から撤退している現状において、アカデミア研究者が果たす役割は非常に大きいと言える。本研究では、タイの植物内生菌から、ユビキチン-プロテアソームシステムに対する阻害物質、および破骨細胞の分化・融合を抑制する物質を単離することができた。それぞれ、がん、および骨粗鬆症の治療薬シーズと考えられるので、本研究成果の社会的意義は大きい。
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