研究課題/領域番号 |
17H04655
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
吉田 貴彦 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90200998)
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研究分担者 |
山内 博 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90081661)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 砒素 / 飲料水 / 慢性砒素中毒 / 皮膚悪性腫瘍 / ボーエン病 / 発癌 / 予防 / フィールド調査 / 中国内モンゴル自治区 / ヒ素 / 皮膚症状 / 皮膚癌 / 慢性曝露 / 曝露軽減 / 慢性ヒ素中毒 / 曝露 / 改善 / 砒素中毒 / 悪性腫瘍 / Bowen病 / 量反応関係 / 発癌閾値 / 慢性中毒 / 影響因子 / 発癌予測 / 慢性影響 |
研究成果の概要 |
中国内モンゴル自治区で1980年代から自然由来の無機砒素に汚染された地下水を飲料して生じた慢性砒素中毒フィールドで、2000年からの砒素曝露軽減の影響を調査してきた。2020年からCOVID19流行によりフィールド調査が中断し調査再開できなかった為、2019年までに得られた5例のボーエン病患者を解析した。砒素曝露歴が最低6年以上、総砒素曝露量が最低1.31年-ppm以上であると、砒素曝露開始から発症まで短い者で12ー18年、長い者で25ー31年であった。また、高濃度曝露期間や総砒素曝露量と発症に有意な数的相関はなかった。曝露軽減により尿中8OHdGが低下するものの発癌抑制は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は新型コロナ感染症流行によりフィールド調査が継続出来ない困難に遭遇し、少数の皮膚悪性腫瘍症例での検討にとどまったが、砒素曝露歴、総砒素曝露量が一定程度超えると、砒素曝露開始から12-31年で皮膚癌発症に至る事、発症に性差が無い事、砒素曝露軽減によっても発癌抑制は見られないことが分かった。 本研究の成果により、砒素曝露による皮膚癌の発症を予防するには、他の慢性砒素中毒症状が明確化する前に、飲料水の検査を行い砒素曝露そのものを避ける必要性が分かった。新しい飲料水の供用に先立って水質検査する重要性が再認識され、発展途上国等の住民の健康保持のため安全な水の確保の重要性を啓発すべきことがわかった。
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