研究課題/領域番号 |
17H04658
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
菊地 君与 九州大学, 医学研究院, 講師 (40644737)
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研究分担者 |
安岡 潤子 東京農工大学, 農学部, 特任教授 (90451773)
大川 純代 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 疫学統計部研究員 (50747673)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | HIV / 口腔衛生 / 小児 / カンボジア / ランダム化比較試験 / 感染症 / 衛生 |
研究成果の概要 |
本研究では小児のHIV感染者の口腔内の健康が全身の健康に与えるインパクトを、介入群のHIV感染者、対照群のHIV感染者、対照群のHIV非感染者の比較により明らかにする。プノンペン市において小児のHIV感染者に対し、約2年間の口腔衛生セミナー受講と日常的なケアの介入を行う、ランダム化比較試験を行った。 口腔衛生介入を受けた児では、永久歯におけるう蝕数とHIVのウイルス量、唾液量と生活の質に介入前後で正の関連が示唆された。介入の結果、HIVに感染した児において、口腔衛生状態の改善が、全身の健康状態の改善に関係している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでAIDS発症を抑制する方法はARTがメインであった。しかし口腔ケアがAIDS発症の抑制や全身の健康に関係があることを示すことができれば、服薬遵守が低くなりがちな小児においても、口腔ケアにより健康状態を改善する可能性を追究する重要な意義を有する。 また本研究では児の栄養状態や生活の質にも着目し、疾患が抑えられるだけでなく、口腔ケアがHIVに感染している児の質的な健康にも寄与するかを合わせて調査する。本研究は「HIVに感染している児の健康な成長」という、小児HIVの新たな研究エリアへの可能性に寄与する研究である。
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