研究課題/領域番号 |
17H04665
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
衛生学・公衆衛生学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
西条 旨子 金沢医科大学, 医学部, 教授 (40198461)
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研究分担者 |
田崎 隆史 金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (70629815)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | ダイオキシン / クロックジーン / 睡眠時間 / 攻撃性 / ADHD / 学習障害 / 周産期曝露 / 体内時計 / 頬粘膜細胞 / 発達障害 / 性差 / 睡眠 / 思春期 / 唾液中RNA / ベトナム / 学童 / 分子生物学 / 疫学 / 児童 |
研究成果の概要 |
ベトナム・ダナン旧米軍基地周辺地区に居住する小児コホートの頬粘膜を採取し、クロックジーンのRNAを測定した。健診参加者135名中、BMAL1が発現した児は男17名、女15名のみであった。しかし、女児ではTCDDやTEQ-PCDD/Fsの増加に伴い、BMAL1も増加。それと共に、夜の睡眠や昼寝も含めた全睡眠で時間が減少。また、BMAL1の増加に従い、男児ではCLDQの言語指標が、女児では多動・衝動性の指標が増加した。Per1の発現が認められた男56名、女36名についての解析では、女児でPer1は、TEQ-PCDD/Fsとは負の相関、C-SHARPの言語的攻撃性や敵意の指標と正の相関を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、高TCDD曝露によるADHD症状、特に多動・衝動性の増加がクロックジーン、特にBMAL1の日中での発現と関連していることを報告した。このことは、周産期ダイオキシン曝露による発達障害増加の分子生物学的メカニズムの一端を示すことができたと考えられる。また、BMAL1は日内リズムに関与しているだけでなく、老化やアルツハイマー病やパーキンソン病などの神経疾患発症においても重要な役割を果たしていることが報告されている。 近年、ベトナム戦争に従軍したアメリカ人退役軍人の調査でも、枯葉剤曝露によるアルツハイマー病の発症リスク増加が示唆されており、BMAL1が有用な健康指標となる可能性がある。
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