研究課題/領域番号 |
17H04666
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
小林 一三 杏林大学, 医学部, 非常勤講師 (30126057)
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研究分担者 |
神谷 茂 杏林大学, 保健学部, 教授 (10177587)
矢原 耕史 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (70542356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2017年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 胃がん / 細菌発がん / ピロリ菌 / 細菌GWAS / 細菌ゲノム / 集団ゲノム / 外膜タンパク / トランスポーター / メチローム / エピゲノム進化 / GWAS / 遺伝子発現ネットワーク / Pacbio / 適応進化 / エピゲノム / ゲノム |
研究成果の概要 |
世界各地からのピロリ菌株のゲノム配列を公開ゲノム配列と合わせて比較し、胃がんに関連するタンパク配列を抽出した。立体構造に写して機能と発がんとの関連を推測した。これらの研究の過程で国際的な研究ネットワークを作った。 (A) 胃がん発生率の異なる東アジアの各地域に固有のタンパク多型を、多数発見した。これらは、ピロリ菌の細胞表面にあった。 (B) 東アジアの「胃がん株vs.十二指腸潰瘍株」のGWASから、この病態差に関連するタンパク配列多型を約10発見した。(C) 世界各地の胃がん株vs.胃炎株の予備的GWASから、多数のタンパク配列多型を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1) 細菌発がんに関わる細菌側のタンパクの候補を、多数明らかにした。これは、胃がんの機構の解明への道を開く。さらに、ヒト細菌叢(マイクロバイオーム)による発がんの機構の理解に繋がる。(2) ゲノム多様性と相同組換えの高い細菌での、GWASなどの多ゲノム比較法による機能解析のパワーを示した。これは、他の同様な生物へのGWASなどの適用に繋がる。(3) 胃がん予防治療の新薬・ワクチン開発の標的、胃がん十二指腸診断のマーカー候補を、多数明らかにした。これは、世界からの胃がんの撲滅に繋がる。(4) これらの研究の過程で、日米欧中を含む国際的な研究ネットワークを作った。
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