研究課題
若手研究(A)
本研究は,人体表面の多点かつ高サンプリングレートの生体計測を日常的に装着可能なウェアラブル計測システムで実現することを目的とし,人体表面に貼り付ける複数のセンサパッチと,それらに給電しデータを読み出すためのリーダウェアとの組み合わせによる手法の確立を目指した.実績として,生体に直接貼付可能な柔軟で伸縮性のあるセンサパッチを実現し,導電布上に分散させたフレキシブルアンテナを介して13.56MHz帯NFCによって当該センサからのデータの読み出しを達成した.
当初想定以上の広範な研究開発を通し,他大学・企業との共同研究,特許取得,国内外での受賞などにつながった.MEMSやソフトマテリアルを応用した,生体に直接貼付可能な超軽量・超柔軟なセンサパッチについては国内外において現在も活発な研究開発が行われている.このようなセンサデバイスを研究室内において単体で動作検証する際には,デバイスの動作に必要な電源の供給のためおよびデータの読み出しのための電線を必要なだけ接続することができる.しかし実用的には,無配線・非接触での動作が望ましい.本研究開発の成果は,このような最先端のセンサデバイスの研究開発成果を実用に供するための要素技術としての利用価値が期待できる.
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 13件、 招待講演 3件) 備考 (1件) 産業財産権 (3件)
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http://www.st.nanzan-u.ac.jp/faculty/anoda/wearable.html