研究課題
若手研究(A)
本研究課題では、大きく分けて3つの研究成果を達成した。1つ目は、高速プロジェクタを用い、人の顔への低遅延(10 ms程度)なプロジェクションマッピング技術を開発したことである。2つ目は、電気式焦点可変レンズを眼鏡として利用して高速プロジェクタと組み合わせることで、実空間の所望の領域のみをボケさせたり、ズーム倍率を変えたりすることを可能にし、新たな拡張現実インタラクションを実現したことである。3つ目は、立体面に映像を投影するときに生じる焦点ボケを、高速性と精度を両立しつつ補償する手法を深層学習を用いて開発したことである。
本研究では、バーチャルな化粧、対人コミュニケーション支援、演劇などでの活用、といった拡張現実アプリケーションをを支える基盤技術として、人の顔へのプロジェクションマッピングに関する技術開発を実施した。研究期間では、当初目標を早期に達成したあと、その技術の根幹となる高速プロジェクタ(1秒間に1,000枚の映像を切り替えられる)の新たな活用法を考案することができた。具体的には、身の回りのシーンの特定の領域だけをボケさせる技術を実現した。これによって、自然に視線を誘導したり、みたくないものを隠す事ができるようになり、我々の生活を下支えする新たな拡張現実アプリケーションの実現可能性を示すことができた。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 3件、 招待講演 14件)
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