研究課題/領域番号 |
17H04708
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 九州大学 (2018-2021) 北海道大学 (2017) |
研究代表者 |
山崎 敦子 九州大学, 理学研究院, 助教 (40723820)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
22,750千円 (直接経費: 17,500千円、間接経費: 5,250千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
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キーワード | 海洋窒素収支 / 地球温暖化 / サンゴ骨格 / 窒素同位体比 / 海洋窒素循環 / サンゴ記録 / 環境変動 |
研究成果の概要 |
近年、地球温暖化に伴い海洋生物に必要不可欠な窒素が減少している可能性が議論されてきた。本研究では、温暖化に伴う海洋窒素収支の変動を、造礁サンゴ骨格の窒素同位体比測定法を用いて明らかにした。その結果世界最大の窒素固定海域である北大西洋のカリブ海、中央太平洋のハワイ、アラビア海に面するオマーンを比較し、温暖化に伴って海洋表層の窒素量は減少している傾向を示した。また、海洋表層においては水温の十年から数十年規模振動とともに発生する深層水の表層への供給が熱帯・亜熱帯域において重要な窒素起源であることが示唆され、気候の十年規模の周期変動の変遷によって表層の栄養塩濃度は支配されることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、人為起源の二酸化炭素に起因する地球温暖化によって、海洋の窒素量が減少している可能性が議論されてきましたが、十分な証拠がありませんでした。窒素は生物にとって必要不可欠な元素であり、海洋表層の窒素の存在量の均衡は生態系に大きな影響を与えます。本研究はサンゴ礁海域において地球温暖化に伴う海洋表層の窒素の存在量の変化を示したものであり、温暖化が生態系に不可欠な元素の供給量を変化させることを示す重要なデータを提供しました。
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