研究課題
若手研究(A)
本研究では、環境中の不均一固相を対象として、そこでの有機ハロゲン化合物の熱化学的生成の「共通機構」提示を目的とした。 (i) 金属による生成促進の共通機構、および(ii) 炭素のハロゲン化:塩素と臭素の共通性、が本研究の仮説である。金属銅に着目したモデル研究の結果、塩素と臭素のハロゲン間で共通した炭素のハロゲン化機構を明らかにした。モデル系の知見と比較するために、都市ごみ野焼きサイト(ザンビア)やe-waste野焼きサイト(ガーナ)で実試料を系統的に収集した。実試料より得られたデータを用い仮説検証に取り組んだ。発展的な内容として、有機ハロゲン総量の定量評価系の開発およびその応用が挙げられる。
本研究では、様々な熱プロセスを分断して考えるのではなく、互いに共通して潜んでいる支配機構(共通機構)を通じた現象理解を試みた。その結果、特定の条件が揃った場合に、塩素・臭素のハロゲン種に依らない有機ハロゲン化合物生成に関わる共通機構が明らかになった。熱プロセスは「都市ごみ焼却」、汚染質は「塩素化ダイオキシン類」という典型的な研究図式を超え、より一般的な条件に基づいた「熱プロセスからの有機ハロゲン化合物の生成機構」に関する本質的な反応理解に基づいた適切な汚染質制御・管理に繋がることが予想される。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 4件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (42件) (うち国際学会 22件、 招待講演 6件) 備考 (1件)
Journal of Hazardous Materials
巻: 388 ページ: 122064-122064
10.1016/j.jhazmat.2020.122064
Chemosphere
巻: 240 ページ: 124909-124909
10.1016/j.chemosphere.2019.124909
巻: 382 ページ: 121030-121030
10.1016/j.jhazmat.2019.121030
巻: 233 ページ: 493-502
10.1016/j.chemosphere.2019.05.283
ACS Omega
巻: 4 号: 4 ページ: 6126-6137
10.1021/acsomega.9b00049
120006644064
Organohalogen Compounds
巻: 81 ページ: 314-317
巻: 81 ページ: 211-214
巻: 81 ページ: 93-96
廃棄物資源循環学会誌
巻: 30 ページ: 201-211
130007848983
Photon Factory News
巻: 37 ページ: 14-19
巻: 80 ページ: 121-124
巻: 80 ページ: 205-208
巻: 80 ページ: 49-52
International Journal of Environment and Pollution
巻: 63 号: 4 ページ: 283-297
10.1504/ijep.2018.097863
巻: 印刷中
https://sites.google.com/site/fjmogomjf/