研究課題/領域番号 |
17H04723
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
長野 真紀 神戸芸術工科大学, 芸術工学研究科, 助教 (10549679)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金門島 / 越境 / 住文化 / 華人居住地 / 境界 / 南洋 / 離島集落 / 移民集落 / 居住環境 / 越境性 |
研究成果の概要 |
金門島に現存する143集落を対象に、居住者の姓氏、出身地、島内・島外の移住先、空間の方位性、空間規模、立地特性についてまとめ、空間概念図の作成を通して移民送出地(母村)の居住環境分析を行った。また、合院式住居、洋樓、街屋の実測と文献調査を通して、金門島における住居の典型事例を採集した。 移住によって新しい居住地となったシンガポールおよびマレーシアでは、華人が居住する住まいの悉皆調査を通して、shop house、平屋、木造住居の住様式を読み取り、差異性と共通性について分析した。3地域での実測・聞取り・参与観察を通して、歴史的な人の移動の歴史、居住空間の変遷、現地の生活文化が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで捨象されてきた国家間の空間的近接性、国境・境界の問題を対象とし、調査研究が進んでいない境界地域のミクロな生活圏を明らかにした点に学術的意義を持つ。居住環境が持続する普遍的な仕組みは、住まい手や空間、自然環境に無理なく対応できるユニバーサルなデザイン文化が集積していると考える。その持続性の調査・分析は、国や地域を超えたこれからの住まい方を考えていくための研究として社会的意義を持つ。
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