研究課題/領域番号 |
17H04730
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
石村 大輔 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (00736225)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 2016年熊本地震 / 活断層 / 低活動度活断層 / トレンチ調査 / 古地震 / テフラ / 微小断層変位 / 布田川断層 / 熊本県 / 古地震履歴 / 地表地震断層 / 熊本県西原村 / 正断層 / 熊本県阿蘇市 / 阿蘇カルデラ |
研究成果の概要 |
本研究では,2016年熊本地震を例に,地震を発生させた主たる活断層(布田川断層)から離れた地点に微小変位が出現した2つの地震断層を対象に古地震調査を行った.これら微小変位が出現した断層が,過去にも布田川断層と同時に活動したかを検討した結果,2地点ともに布田川断層の活動履歴と整合的な結果が得られた.このことは,微小変位が生じた低活動度の活断層も周辺に布田川断層のような高活動度の活断層があれば,高い頻度で活動が誘発され地表に変位が生じることを意味する.このように本研究により新たな低活動度活断層の活動様式を実証的に示すことができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低活動度の活断層は,単独では長い周期で地震を発生させ,地表に変位を生じさせると考えられ,その地震や変位に対するリスクは低く見積もられがちであった.しかし,本研究では,低活動度活断層の中でも周囲に高活動度の活断層がある場合には,その高活動度活断層の活動に誘発されて低活動度活断層が変位することを示した.このことは,低活動度活断層の多様性を示すとともに,従来の考えに比べて,高い頻度で地表に変位をもたらすことを意味する.今後,このような多様性を実証的な情報をも基に検証することで,より現実的な活断層による変位ハザードの評価に繋がることが期待される.
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