研究課題/領域番号 |
17H04732
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 東京理科大学 (2018-2020) 東北大学 (2017) |
研究代表者 |
王 欣 東京理科大学, 理工学部建築学科, 助教 (90610626)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 波動干渉法 / 波動場の再構築 / 1次元波動伝搬 / インパルス応答 / 非線形波動伝搬 / 非線形効果 / 畳み込み計算 / 被害評価 / 建物の損傷 / 波動伝播速度の変化 / 分散 / 中間層反射 / 波動伝播理論 / 超高層建物 / 振動台実験 / せん断波速度 / 非線形波動理論 / 建築物 / 1次元せん断ビームモデル / 建物ヘルスモニタリング / せん断波伝播速度 / せん断波速度分散 / 1次元せん断ビームモデル / 建物被害予測 / せん断剛性 |
研究成果の概要 |
線形状態で建物の1 次元成層せん断ビームモデルの各層のヤング係数E,せん断剛性Gおよび密度ρを常時微動観測記録から同定する手法を開発した。同定したモデルの剛性は線形から非線形状態への変化と層間相対変位の関係を求めた。非線形波動伝播理論に基づくせん断剛性は線形から非線形状態までの変化過程で波動伝播をシミュレーションし,非線形効果を考慮したインパルス応答(システム関数)を定めることを行なった。インパルス応答と対象地震動の時間領域で畳み込み計算により建物の非線形応答を分析し,建物の各層の被害程度を評価することを試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
波動場の再構築の手法で基礎と地盤の相互作用の影響を除く,建物のモデル化の精度を飛躍的に高めるという点で学術的意義が高い。また,地震被害の軽減への真の貢献を果たすという点が挑戦的であると同時に最も社会的意義が高い。得られる知見は強震動予測の次の一環として,震源から建物までの波動伝播の大型シミュレーション計算に適用可能であり,効率的かつ高精度の建築群の被害予測に役割を果たすことが期待できる。今後,理工学と経済学のシミュレーションの連成で,大地震が引 き起こす地域・国家の短期・長期の経済被害の評価は,防災投資を算定する上で貢献できる。
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