研究課題
若手研究(A)
細胞移植治療における問題の1つは、移植細胞がその生物機能(生存、増殖、分化:移植機能)を発揮しているかを非侵襲的に長期間検出できず、直接的に治療効果を判断できないことである。本研究では、その問題を解決するために、細胞内核酸を蛍光検出するモレキュラービーコンによる細胞生物機能の検出技術と生分解性ナノ粒子を用いた細胞内徐放化技術とを組み合わせることを考えた。移植細胞が発現するさまざまな細胞生物機能を長期間検出することに成功した。
本研究の実施により、モレキュラービーコンによる細胞生物機能の長期検出が実現された。モレキュラービーコンは、生物機能を制御するmRNAをターゲットとしており、汎用性が非常に高い。したがって、今回ターゲットとした細胞移植治療だけではなく、細胞の生物機能検出が必要な研究分野へ展開できる。これが本研究で得られた研究成果の学術的意義である。一方、iPS細胞の発明などにより、細胞移植による再生医療に対する期待が高まっている。この観点で、本研究で得られた成果は、この期待に貢献するものであり、社会的意義が高いと考える。
すべて 2020 2019 2018 2017
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (38件) (うち国際学会 9件、 招待講演 6件)
Regenerative Therapy
巻: 14 ページ: 11-18
10.1016/j.reth.2019.12.009
120006782218
Tissue Engineering Part A
巻: 印刷中 号: 21-22 ページ: 1527-1537
10.1089/ten.tea.2019.0017
Scientific Reports
巻: 8 号: 1 ページ: 14839-14839
10.1038/s41598-018-33231-2