研究課題
若手研究(A)
本研究の目的は、数値流体力学的(以下、CFD)解析を用い、脳動脈瘤を中心とする脳血管障害について血流解析を行うことで、診断・治療の理論的根拠を確立すること、さらに、その過程で、血行力学的因子を含む症例レポジトリを構築することである。複数施設からの症例を解析し、脳動脈瘤コイル塞栓を行った症例、あるいはフロー大バーターで治療した症例を解析し、治療後の再発リスクなどの詳細を解析した。また、モヤモヤ病においてはその複雑な血行動態の一部を明らかにした。また、学会と連携し、症例登録、解析のシステムを構築した。
最新の治療であるフローダイバータにおいて、CFDを用いて治療後の不完全閉塞などと関連する所見を見出し、これは今後の治療法改善や危険因子探索において大きな社会的波及効果を生み出すと考えられた。また、個人レベルで解析するのではなく、学会と連携して、他施設共同でデータを蓄積するとともに、各研究者には解析結果を提供するサービスを構築していった。これは、大きな規模のデータベース化とともに、CFD普及に貢献する取り組みであり、社会的意義も大きいと考える。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
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