研究課題
若手研究(A)
本研究では、抗原抗体反応の結合を力学的に計測することによる新規分子解析技術の開発に取り組んだ。本技術の原理は遠心力印加による分子引張試験を基礎としており、複数同時測定に適する点が特徴である。この研究により得た主な成果は(1)網羅的分子引張試験系の開発、(2)1000粒子程度の付着力測定技術の開発(3)粒子基板間の物理的相互作用の解明(4)物理的相互作用低減手法の開発などである。
免疫反応を用いるセンサーは免疫センサーと呼ばれ、医療、環境、食品等幅広い分野で活用されている。一方、免疫反応が高い特異性を有するとは言え、超高感度測定等精密な測定においては、狭雑分子の誤認識が問題になるケースがある。これは、従来型の免疫測定系がセンサーに結合した物質の量を指標としていることによると考えた。そこで、本研究では分子の結合力測定原理を新たに開発することで、結合の質の評価に基づく新発想の免疫センサーを実現することを目的とした。これにより、信頼性の高い前立腺癌マーカーの解析技術の実現に貢献できると考える。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Analytical Sciences
巻: 35 号: 10 ページ: 1123-1127
10.2116/analsci.19P137
130007726240
Japanese Journal of Applied Physics
巻: 58 号: SI ページ: SIIC03-SIIC03
10.7567/1347-4065/ab1b5e
210000156642