研究課題
若手研究(A)
本研究は、どのような心理学的要因が、退職に伴う高齢夫婦の生活習慣・健康状態の変化に影響を及ぼしているのかを検証した。縦断調査の結果、健康の自己管理能力が生活習慣・健康状態の変化に影響していること、就業状況の変化が生活習慣・健康状態の変化に及ぼす影響は顕著・頑健ではないこと、および、生活習慣は夫婦で相互に関連していることが明らかとなった。また、ランダム化比較試験の結果、運動の自己管理能力を高める支援を行うことで、運動行動を向上できることが明らかとなった。
本研究で得られた知見は、健康行動変容技法の体系づくりに寄与する知見、高齢期の就業の健康影響の解明の一助となる知見、および、生活習慣が配偶者などの他者に伝播していく過程の解明を進める起点となる知見と位置付けられる点で、学術的意義を有すると判断できる。また、本研究で得られた知見は、高齢期の健康的な生活習慣づくりの実践と直接的に関係するものであるため、社会的意義を有する知見であると判断できる。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 2件)
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