研究課題/領域番号 |
17H04768
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 山梨県立大学 (2018-2019) 山梨英和大学 (2017) |
研究代表者 |
杉山 歩 山梨県立大学, 国際政策学部, 准教授 (20586606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 共体験 / 価値共創 / 体験型観光 / ツーリズム / ワインツーリズム / 経験価値 / SNS / サービス科学 |
研究成果の概要 |
本研究ではSNSを活用した感想共有システムにより体験を共有する事の有効性についての検証を行った。構築したシステムを使用し、山梨県で開催されるワインツーリズムにおいて利用者と非利用者との観光満足度に対する検証を行った結果、感想を投稿した人は他者の感想に対する共感度が高くなる傾向がつかめ、同時に体験の満足度が高まる事が確認された。 本研究結果から、体験型観光では主体的に行動を行う仕組みを取り入れる事が重要である。また体験型観光の設計では心理学的効果も考慮しコンテンツを設計する事で観光満足度を上げる事が可能である事を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
観光コンテンツの開発では「モノ消費」から「コト消費」への転換が多くの観光地で進んでいる。しかしながら、ただ単にコンテンツを体験型にする事が観光コンテンツの高度化である事を意味する訳ではない。本研究結果から体験型観光における充実度の向上には共体験による価値の共有が効果的である事が示された。また、価値の共有は必ずしも場所や時間をリアルタイムに共有している事を意味する訳では無い事も確認され、社会イベントのオンライン化が進むポストコロナ時代におけて観光サービスを如何に高付加価値化していくべきか?について一定の方向性を示した点が社会的意義であると考えられる。
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