研究課題/領域番号 |
17H04774
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
鈴木 博之 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (10593006)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | チベット語 / チベット・ビルマ諸語 / 言語接触 / 混合語 / 地理言語学 / 記録言語学 / フィールドワーク / 中華人民共和国 / 証拠性 |
研究成果の概要 |
チベット文化圏東部には、チベット系諸言語とともに非チベット系のチベット・ビルマ諸語が多数分布し、記述が不十分であるだけでなく、方言については未記述で残されているものが多数ある。本研究では、中国四川省・雲南省・青海省・チベット自治区において臨地調査を行い、チベット系諸言語(カム・アムド)の未記述方言および3つの未記述言語(ラモ語、ラロン・マ語、タヤ・マ語)の諸方言の記述を中心に進め、基本的な言語構造、語彙特徴を明らかにした。また、調査で得られた地点情報とデータをリンクさせ、これまでの言語資料を併せて言語地図を作成し、地理言語学的研究を進めることで、諸言語間の関係についてより詳細な考察を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)これまで未記述であったチベット文化圏東部チベット・ビルマ系諸言語を記述することができ、また、各言語の歴史言語学的位置づけについて検討を行い、同諸語についての理解を深めることができた。(2)ラモ語の方言2種の文法構造について、踏み込んだ分析を行い、チベット系諸言語との対照を通じて、文法体系の一部が形態統語的に類似する特徴を見せることを記述し、翻訳借用の可能性を提起した。(3)本研究に必要なフィールドワークをネイティブ研究者との協働で行い、現地研究者の育成に寄与した。
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