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監査チーム構成に関する実証分析

研究課題

研究課題/領域番号 17H04783
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 会計学
研究機関神戸大学

研究代表者

高田 知実  神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (00452483)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 交付 (2020年度)
配分額 *注記
6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード監査 / 実証研究 / 監査チーム / 監査の品質
研究実績の概要

本研究は、監査チームの構成に関する決定要因を明らかにし、その構成が監査の品質に及ぼす影響を検証することである。監査チームは、2つの階層に分けて捉えることができるため、(ア)監査パートナー、(イ)補助者も含めた監査チーム全体に分けて、(a)チーム構成の決定要因と(b)監査の品質に及ぼす影響を個別に分析する。これらの分析は、(A)関連する文献のレビュー、(B)分析期間の特定とデータ収集、(C)データ分析の実施、(D)研究論文の執筆と学会・研究会での報告・意見交換、(E)論文の改訂・査読誌への投稿というステップで進めている。
令和元年度には、合計3つのプロジェクトを進めることができた。第1のプロジェクトは、(ア)監査パートナーについて、その作業負担に注目し、(b)監査の品質に及ぼす影響を分析した研究である。このプロジェクトは、前年度に(E)の段階まで進めることができており、今年度は主に投稿誌からの要求に応じて改訂する作業に注力した。第2のプロジェクトとして、(ア)パートナーの属性と(b)監査の品質に関する研究を進め、年度内に(D)の段階から(E)の段階まで進めることができた。そして、今年度に新たに始めた第3のプロジェクトは、(ア)監査パートナーに関する、(a)チーム構成の決定要因の分析である。今年度、このプロジェクトについては、(C)の段階まで進めることができている。また、本研究活動の一環として、今年度は、監査パートナーに関する実証研究の包括的なレビュー論文を日本語で公表し、学会にて監査規制に関する統一論題報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和元年度は、本研究の第3年度にあたる。研究開始時点での計画とは研究の進め方を少し変更しているが、これまでの2年間で、(ア)監査パートーナーと(イ)補助者を含めた監査チームの研究のうち、特に前者については監査品質との関係の分析を進められており、2つのプロジェクトが学術誌への投稿段階にある。また、今年度は新たに、監査パートナー・レベルについて、決定要因に関する分析にも着手できている。そのため、監査パートナーに関連した研究については、良いペースで進められていると考えている。
一方(イ)監査チーム・レベルの分析については、研究協力者との調整のために、データ分析を終えた段階から進められていない。この点についてはやや進捗度が遅れているが、(a)決定要因の分析と(b)監査の品質に及ぼす影響の両方に取り組んだ研究であり、来年度には進められる見通しがついているため、進捗状況について大きな遅延が生じているとは考えていない。
以上から、当初の予定とは前後したプロジェクトがあるものの、来年度を最終年度として4年をかけて取り組む研究としてみて、予定通りの進捗度合いで進行している。

今後の研究の推進方策

本研究では、4通りの研究プロジェクトを進める計画であった。現時点ですでに全てのプロジェクトに着手しており、手付かずになっている研究プロジェクトは存在しない。最終年度である来年度には、全ての研究プロジェクトについて、最終段階まで進められる見通しである。ただし、前年度から継続して取り組んでいることからも明らかなように、査読誌の投稿から採択までのプロセスは1年以上を要する場合が多い。そのため、最終的な研究成果の公表を本研究の研究期間である4年以内に終了することが困難なプロジェクトも出てくることが予想される。その場合には、working paperとして一般に公表するなどの手段で、研究成果を広く公表するよう努めたい。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書

研究成果

(16件)

すべて 2019 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 雑誌論文 学会発表 図書

  • [国際共同研究] University of Central Florida(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Central Florida
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [国際共同研究] The University of Auckland(ニュージーランド)

    • 国名
      ニュージーランド
    • 外国機関名
      The University of Auckland
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [国際共同研究] National Taiwan University/National Taipei University(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      National Taiwan University/National Taipei University
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [国際共同研究] University of Central Florida(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      University of Central Florida
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [国際共同研究] University of Auckland(ニュージーランド)

    • 国名
      ニュージーランド
    • 外国機関名
      University of Auckland
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [国際共同研究] University of Central Florida(アメリカ)

    • 国名
      アメリカ
    • 外国機関名
      University of Central Florida
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [雑誌論文] 監査パートナーに関する情報開示:実証研究のレビュー2019

    • 著者名/発表者名
      髙田知実
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 220 ページ: 77-97

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [雑誌論文] A research note: Quality of financial inputs and management earnings forecast accuracy in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Muramiya Katsuhiko、Takada Tomomi
    • 雑誌名

      Journal of Contemporary Accounting and Economics

      巻: 13 ページ: 179~191

    • DOI

      10.1016/j.jcae.2017.05.001

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 固定的な監査報酬と不正会計に関する実証分析2017

    • 著者名/発表者名
      尾関規正、髙田知実
    • 雑誌名

      国民経済雑誌

      巻: 216 ページ: 57~72

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 監査規制研究の考察ー実証研究からの知見ー2019

    • 著者名/発表者名
      髙田知実
    • 学会等名
      日本監査研究学会第42回全国大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] The Effect of Partner Narcissism and Group Polarization on Auditor Decision2018

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Takada
    • 学会等名
      American Accounting Association Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Partner Workload and Audit Quality: Does Internal Resource Availability Influence the Relation?2017

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Takada
    • 学会等名
      International Symposium on Audit Research
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Partner Workload and Audit Quality: Does Internal Resource Availability Influence the Relation?2017

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Takada
    • 学会等名
      University of Auckland Inhouse seminar
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である
  • [学会発表] Corporate Governance: A Perspective2017

    • 著者名/発表者名
      Tomomi Takada
    • 学会等名
      International Conference on Multidisciplinary Studies
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際共著/国際学会である / 招待講演
  • [図書] 監査・証明業務の多様性に関する研究2019

    • 著者名/発表者名
      松本祥尚 編著
    • 総ページ数
      385
    • 出版者
      日本公認会計士協会出版局
    • ISBN
      978-4-904901-87-8
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [図書] 監査品質の指標(AQI)2017

    • 著者名/発表者名
      町田祥弘 編
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      同文舘出版
    • ISBN
      4495206915
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-01-27  

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