研究課題/領域番号 |
17H04789
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
柴田 和久 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 主幹研究員(任常) (20505979)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円)
2018年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2017年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
|
キーワード | 視覚 / 学習 / 脳イメージング / 知覚 / 脳計測 / 非侵襲脳計測 |
研究成果の概要 |
学習内容を長期的に保持すること、必要に応じてこれを強化することは、学習全般に普遍的に求められる重要な機能である。一見相反するこれらの機能が脳でどう実現されるかを調べるために、本研究では、視覚における見分けの課題訓練と核磁気共鳴分光法を組み合わせた実験的検証を行い、以下の成果を得た。第一に、視覚課題訓練後の学習内容の固定化、脱固定化、再固定化に伴い、脳の低次視覚野における興奮・抑制バランス(グルタミン酸・GABA比)が変化することを突き止めた。第二に、脳の興奮・抑制バランスを操作するためのニューロフィードバック技術の開発に着手した。この開発は、発展的な形で次の基盤研究Aに引き継がれる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた結果によって、学習や再学習といった場面において、すでに学んだ内容の保持とその内容の更新の両立が、脳においてどのように実現されているかが明らかになった。これらの成果は、学習に関わる脳機能、すなわち脳の可塑性メカニズムの解明に大きく寄与するとともに、今後より効率的な学習・訓練方法の開発に応用可能であり、学習障害や再就職者の再訓練などの社会的課題を解消するにあたり、大きな社会的意義を持つと考えられる。
|