研究課題/領域番号 |
17H04791
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川口 純 筑波大学, 人間系, 准教授 (90733329)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 包摂 / 障害観 / 国際比較 / 輻輳性 / ジェンダー観 / ジェンダー格差 / 障害種別 / 居住地 / 包摂と統合 / 教育のインクルージョン / 途上国の特別支援教育 / 社会経済特性 / 教育の公平性 / 障害の種別と程度 / 障害児の社会経済特性 / 教育の包摂性 / インクルーシブ教育 / 社会包摂 / インクルーシブ教育の導入過程 / 阻害要因 / インクルージョン / 社会経済要因 / 途上国 / 理念と実践 / 共生教育 / 多様性 / 教育の包摂 / 周辺化された子ども |
研究成果の概要 |
本研究は、教育の「インクルージョン(共生、包摂)」に関する理論化を試みるものであった。中でも、如何なる社会経済要因を抱える子どもが包摂され難い(易い)のか、子どもの特性を分析の中核に据え、「障害の種類」、「教育形態」の 2 つの軸を設けて分析、理論化を試みた。研究機関の後半はコロナの影響で十分な現地調査が実施出来ず、国際機関が発行している大規模データの分析を補完的に実施して研究を推進した。 マラウイでは、視覚障害児で特に都市部の女子は包摂されやすいことが判明した。援助依存が激しいマラウイでは「憐み効果」というものがあり、目に見えやすい特性を持つ子どもたちは教育を受けやすいことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポストEFAにおいて最重要課題である不就学児童の教育問題を当事者からの視点で明らかにした点は、学術的にも実践的にも高いと考えられる。これまで「インクルーシブ(包摂)」する側でなく、される側の視点が現在の議論には欠落していた。本研究ではこの点を明確に、かつ、実証的に明らかにした。また、教育開発政策の国際的潮流に対して、地域に根ざした問題を掘り起こし、アフリカ独自の新たな視座を提供するという点で独創的である。 さらに本研究結果は、現在、グローバル化が進捗する中での「共生」の問題や子どもの貧困と教育の問題が重要な課題となっている日本国内の教育開発研究にも有益な示唆をもたらすことが出来たと考えている。
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