研究課題/領域番号 |
17H04848
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米澤 進吾 京都大学, 理学研究科, 准教授 (30523584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
24,830千円 (直接経費: 19,100千円、間接経費: 5,730千円)
2019年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2018年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2017年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | トポロジカル超伝導 / ネマティック超伝導 / カイラル超伝導 / 一軸ひずみ / 超伝導ドメイン制御 / 不純物効果 / 一軸性ひずみ / ネマティックドメイン / 上部臨界磁場 / 超伝導の制御 / 電流効果 / ランダムネス効果 / 磁場方向制御 / 比熱 / 超伝導 |
研究成果の概要 |
超伝導波動関数が非自明なトポロジーを持つ、トポロジカル超伝導の研究が急速に進んでいる。本研究では、トポロジカル超伝導を様々な手段で外的に制御し応答を調べた。最大の成果は、ネマティック超伝導体SrxBi2Se3のネマティックドメインの整列・非整列を一軸ひずみを用いて制御できた点である。カイラル超伝導が実現しているSr2RuO4においては、電流効果や微細加工を用いて新奇な超伝導現象を発見した。また、有機超伝導体(TMTSF)2ClO4では新奇な不純物効果を新たに見出した。さらに、ディラック半金属を超伝導化したSr3-xSnOの合成法や基礎物性を確立し、その過程で新超伝導体CaSb2を発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、代表的なトポロジカル超伝導が様々な手段で制御でき、その応答として新規な現象が生じることが明らかになった。特に、ネマティック超伝導のドメインが一軸ひずみの印加によって制御できた成果に関しては、このような超伝導のドメイン制御はあらゆる超伝導体を含めてほとんど他に例がなく、超伝導の基礎研究として極めて重要な成果である。応用面でも、このドメイン制御を応用した新しい超伝導デバイスの原理の開発にもつながると考えている。
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