研究課題
若手研究(A)
フェルダジルラジカルへの原子置換を通して、1次元から3次元に及ぶまで多種多様なスピンモデルの設計が可能であることを実証した。それらにおいては、無機物の安定性と対称性による制約がなく、これまでに報告例の無かった新規スピンモデルを実現された。一連を通して、従来とは一線を画す量子スピンモデル設計の有効性を実証してきた。さらに、フェルダジルラジカルをカチオン化して、アニオンと組み合わせた電荷移動塩の合成も可能にした。アニオンの結晶学的特徴を利用して、スピンモデル設計性の更なる拡張を実証した。
有機物の特性を活かした独自の物質開発によって、従来の有機ラジカル系、さらには長い歴史を持つ無機磁性体でも報告例のない多種多様な量子スピンモデルの形成を実証した。量子スピンモデルにおいて形成される特異な量子状態の解明と活用は、スピンの量子性に着目した次世代科学技術の源泉となる先進的・基盤的な研究成果となる。従来の無機物による古典スピンに立脚した物性研究から、有機物による量子スピンに立脚した基礎物性研究・材料開発へのパラダイムシフトをもたらすものであり、元素戦略の観点からも社会に大きなインパクトを与える。
すべて 2020 2019 2018 2017 その他
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 14件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (3件)
Phys. Rev. B
巻: 101 号: 1 ページ: 014437-014437
10.1103/physrevb.101.014437
Phys. Rev. Materials
巻: 3 号: 6 ページ: 064410-064410
10.1103/physrevmaterials.3.064410
Physical Review B
巻: 100 号: 5 ページ: 05442-05442
10.1103/physrevb.100.054442
巻: 99 号: 9 ページ: 094418-094418
10.1103/physrevb.99.094418
Journal of Physical Society of Japan
巻: 88 号: 4 ページ: 044709-044709
10.7566/jpsj.88.044709
210000155577
巻: 97 号: 20 ページ: 201109-201109
10.1103/physrevb.97.201109
巻: 98 号: 9 ページ: 094402-094402
10.1103/physrevb.98.094402
巻: 98 号: 22 ページ: 224411-224411
10.1103/physrevb.98.224411
巻: 97 号: 8 ページ: 085113-085113
10.1103/physrevb.97.085113
J. Phys. Soc. Jpn.
巻: 87(4) 号: 4 ページ: 043701-043701
10.7566/jpsj.87.043701
210000134774
巻: 97 号: 10
10.1103/physrevb.97.100406
巻: 95(23) 号: 23
10.1103/physrevb.95.235135
巻: 96 号: 10
10.1103/physrevb.96.104439
Sci. Rep.
巻: 7 号: 1
10.1038/s41598-017-16431-0
https://sites.google.com/view/hironoriyamaguchi
http://www.osakafu-u.ac.jp/news/publicity-release/pr20171124/