研究課題
若手研究(A)
内核の形成年代の制約を念頭に、斜長石中の離溶磁鉄鉱を対象にして個々の磁鉄鉱粒子の三次元的な形状を測定し、斜長石単結晶の磁性との関連を半経験的に解明することを目的として研究を行った。レーザー共焦点顕微鏡およびSPring-8での高解像度CT分析という方法を用いて、伸長方向および体積の分布を得て解析を行った。各粒子が均一に磁化されるという単純な単磁区構造を仮定すると、磁化の獲得効率が過剰に見積もられることが分かった。コンピュータシミュレーションによると、多くの粒子は単磁区構造ではなく渦状の磁気を帯びていると推定された。
マグマの冷却固化に伴う磁気記録の獲得は最も基本的な古地磁気記録であり、過去の地球惑星磁場を知る基礎である。粒子形状の分布を実測することで、この磁気記録の獲得効率を磁気測定とは独立に推定する道筋をつけたことは学術的価値が大きい。非破壊三次元測定の磁気測定への応用は、深海や宇宙の貴重な試料への応用も考えられる。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)
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