研究課題
若手研究(A)
生痕化石の解析に基づく古環境復元の有用性は広く認識され,今日では堆積学,古生物学,そして資源探査の分野で活用されている.しかしながら,生痕化石から古生態・古環境情報を正しく得るためには,まず現世の生痕についての知見を得て検証する必要がある.なぜなら,化石記録のみからの知見では推測の域を出ず,場合によっては循環論にもなりうるからである.しかしこれまでの現世生痕研究は,潮間帯などの極めて浅い環境で行われたものが大半であった.本研究では,海面下の堆積場―大陸棚や陸棚斜面,海溝,そして深海平原などの現世生痕を調べ,対応する海成の生痕化石について多くの重要な知見を得た.
本研究課題の遂行によって,生痕形成者である海底の底生生物が海洋環境に与えるインパクトを報告するとともに,大規模災害である2011年大津波が海底生態系に及ぼす影響も解明できた.また,研究対象とした現世生痕に対応する生痕化石についても,多くの知見を得ることができた.つまり,本研究課題の波及効果は地質学,古生物学に留まらず,海洋学そして海洋生物学にもおよぶ.
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 3件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (3件)
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