研究課題
若手研究(A)
単分散の脂肪族ポリケトンを基盤として、柔軟な化合物の構造と機能の相関を明確にしながら、発光性材料や金属-有機構造体など様々な有機機能性材料を開発することに成功した。合成面では最大で炭素鎖が100にもおよぶ単分散ポリケトンの単離にも成功した。さらに、X線回折を使ってポリマーと小分子の固相配列における境界線が比較的小さなオリゴマー領域にあることも見いだした。ポリケトンは構造柔軟性と変換反応の多様性を合わせ持つ化合物群として、構造有機化学および材料開発の分野に新しい研究ターゲットをもたらしたと言える。
構造と機能の相関関係は、有機機能性材料を開発する上で重要な要素である。しかし、現在の材料開発では機能の創出が優先され、構造に基づく機能発現原理の解明が後回しにされている状況が多い。そこには、分子が複雑で巨大になるほど構造解析が難しくなってしまうという問題がある。本研究では、様々な構造を誘起できる柔軟な脂肪族ポリケトンの単結晶X線構造解析を主体として、構造とその化合物が示す機能の関係を解明した。これにより、構造の制御法と得られる機能を広く解明することができた。
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