研究課題/領域番号 |
17H04874
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 大阪府立大学 (2018-2020) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
酒巻 大輔 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60722741)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
24,440千円 (直接経費: 18,800千円、間接経費: 5,640千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 有機ラジカル / 動的共有結合 / 芳香族アミン / 自己組織化 / サーモクロミズム / σ二量化 / π二量化 / 近赤外吸収 / クロミズム / 二量化 |
研究成果の概要 |
本研究でジシアノメチルラジカルを多様な芳香族アミン骨格に導入しその二量化挙動を検討する中で、ジュロリジン骨格に導入したラジカルはσ二量体を形成せず、結晶中でπ二量体を形成することを見出した。これはジシアノメチルラジカルを「ラジカルのまま」固体として単離した初めての例である。この結果は以下の2点を実証した意味で重要である。 1)σ二量化ラジカルの構造修飾によって二量化様式を質的に変えることができる。2)嵩高い置換基を用いずに、ごく小さなπ共役系へのスピン非局在化によってラジカルの安定な単離が可能である。この結果はラジカルを基盤とした自己組織化材料の設計に新たな指針を与えるものであると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、共有結合の断片であるラジカルがどのように二量化するかをコントロールするための分子設計指針を得ることが出来た。本研究で得られた知見は、有機ラジカルを分子の自己組織化や、外部刺激に応答して性質が変化する機能性材料などへと応用するための有効な指針となると考えられる。
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