研究課題
若手研究(A)
遺伝子発現制御機能を有する小分子RNA二重鎖を標的とする新規な近赤外蛍光性RNA結合プローブの開発を試みた。その結果、代表的な小分子RNA二重鎖であるsmall interfering RNA (siRNA)に対してオーバーハング構造と二重鎖領域を同時に認識するペプチド核酸をベースとした分子プローブを設計・合成し、実用的なsiRNA医薬応用に適用しうる低濃度siRNAの細胞内デリバリー過程のイメージングに資する蛍光プローブの開発に成功した。またsiRNA二重鎖の塩基配列と二重鎖構造を識別しうる新規な蛍光プローブの設計指針を提案し、これを用いた細胞内siRNA動態の精密解析法を提案した。
本研究では小分子RNA二重鎖に対して強くかつ選択的に結合し、近赤外領域で明瞭な蛍光応答を示す新規なプローブ群を開発した。これらは細胞内における小分子RNA二重鎖の動態の検出や可視化(イメージング)における有用な分子プローブとして機能することを実証した。ここで得られた成果は革新的な医薬応用が期待される小分子RNA二重鎖の動態解析における有用な分析技術に供するものと期待できる。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 2件、 招待講演 6件)
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