研究課題
若手研究(A)
コレステリック液晶 (N*) シェルの全方位円偏光レーザー発振の効率化と、磁気円二色性 (MCD) の増強のための液晶に特有の磁気特性の起源の解明について、研究を行った。まず、ニトロキシドラジカル (NR) 液体のMCDスペクトルの測定とその帰属を行い、液晶相においてもMCDを検出することに成功した。また、MCDの増強に寄与するNR液晶の磁気特性の起源を明らかにした。さらに、レーザー色素をNRN*液晶に添加することでレーザー発振が起こることを明らかにした。これに加えて、室温域における非含金属液晶材料の光磁気効果の検出に初めて成功した。
光導波路内で逆行する戻り光が光源を不安定化することを抑えるために、戻り光を抑制する非相反性素子「光アイソレータ」が用いられる。一方、量子情報技術で必須となる単一光子で動作する光スイッチやレーザー光源などの極限デバイスには微小球共振器が重要な役割を果たすと考えられている。本研究の成果を応用して、三次元全方位レーザー素子である微小球を光アイソレータで包めば一体型の三次元光導波路のレーザー光源となり、デバイスの軽量化・省スペース化に寄与すると考えられる。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (34件) (うち国際学会 19件、 招待講演 6件) 備考 (1件)
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