研究課題
若手研究(A)
可視光と遠赤外光(LWIR)の同時計測の原理検証に取り組み、可視光とLWIRの両方に感度を持つ検出素子であっても、可視光とLWIRを個別の周波数で変調するデュアル光変調によって、可視光とLWIRを独立して計測しうることを示した。また、ピエゾ抵抗素子の高周波における複素インピーダンスを考慮することでノイズレベルを低減して計測する方法を示した。さらに、可視光とLWIRの同時計測に必要な要素技術である可視画像とLWIR画像の同軸性の検証方法と、可視・LWIRキャリブレーションのための熱的にアクティブなキャリブレーションボードの設計を示した。
ヒトやモノの移動を支援するシステムとしてパーソナルモビリティや配送ロボットなどの自律移動ロボットの研究開発が盛んに行われており、その実用化のためには生活空間に多数存在するガラスを確実に検出できること重要な課題となっている。これまでの研究により可視・LWIR同軸カメラによってガラスの検出が可能であることが示されてきた。本研究の成果は可視・LWIR同軸カメラを従来よりも格段に小型化して移動ロボットに容易に搭載することや、同軸性の保証や安定したキャリブレーションを提供することにつながるものであり、自律移動ロボットの安全性の向上に資すると考えられる。
すべて 2020 2018 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)
MDPI Sensors
巻: - 号: 20 ページ: 5753-5753
10.3390/s20205753
https://t-tkht.github.io/takahata3.html