研究課題
若手研究(A)
本研究は,大気中のガス分子を電気信号として検出する,小型・低消費エネルギーな分子センサの実現に向けて,ナノスケールの金属酸化物材料を用いたデバイスの課題抽出と解決に取り組んだ.ナノ金属酸化物分子センサでは,センサ性能の長期安定性が特に問題となっていることに着目し,表面物性制御や界面材料設計技術を駆使して従来構造・材料のデバイスに比べて遙かに長期間安定的に動作するセンサデバイスを創製した.
本研究の成果は,これまで病院で検査を行う必要があった健康状態のモニタリングをスマートフォン等に搭載されたSoC(ICチップ)で実現する基盤技術の確立につながり,今後ますますIoT(Internet of Things)化に向かう社会に与えるインパクトはきわめて大きい.また,本研究で開発したデバイス性能の長期安定化手法は,センサに限らず多様な機能物性を有する金属酸化物の幅広い応用展開に有用な知見である.
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (31件) (うち国際学会 10件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/191