研究課題/領域番号 |
17H04931
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
中村 文則 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (70707786)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
22,360千円 (直接経費: 17,200千円、間接経費: 5,160千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
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キーワード | 飛来塩分 / 塩害 / 到達塩分量 / 表面塩分量 / 環境作用 / 劣化予測 / 維持管理 / 数値シミュレーション / 風洞実験 / 自然環境 / コンクリート構造物 / 劣化予測モデル / 自然環境作用 / 風洞 / 気象モデル |
研究成果の概要 |
本研究では、自然環境作用からコンクリート構造物内部の劣化現象の予測が可能な環境劣化予測システムの構築を目的として、自然環境作用を考慮して構造物に作用する劣化促進物質を予測できる数値シミュレーションの開発を行った。さらに、構造物表面での劣化促進物質の移動と再配分をモデル化するために、沿岸部の自然環境作用を再現した模型実験を実施した。その結果、自然環境作用を統合した飛来塩分の数値シミュレーションを開発し、その予測結果が妥当であることが示された。さらに、模型実験により構造物表面の劣化促進物質量(水分・塩分量)を定量化し、その到達量の分布までを数値モデルで予測できることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、自然環境作用を統合した飛来塩分の数値シミュレーションを開発し、それが観測結果を再現できることを示している。さらに、自然環境作用を再現した模型実験から、自然環境作用と構造物表面の劣化促進物質量の関係を定量的に明らかにしている。この成果は、構造物の劣化予測解析の表面境界条件を高精度化することにより、これまで盛んに研究が進められてきたコンクリート内部の劣化促進物質の浸透過程および内部鉄筋の腐食量の予測精度を向上させるものである。将来的に、コンクリート構造物の劣化予測解析の高度化につながる研究成果である。
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