研究課題/領域番号 |
17H04933
|
研究種目 |
若手研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
河合 慶有 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (90725631)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 8,190千円 (直接経費: 6,300千円、間接経費: 1,890千円)
|
キーワード | 自己治癒 / 鉄筋腐食抵抗性 / 好気性微生物 / カソード反応 / 酸素透過 / マクロセル腐食 / 自然電位 / ひび割れ補修 / 鉄筋腐食 / 電気化学特性 / カソード分極 / 溶存酸素濃度 / 自己治癒補修 / 漏水抑制 / バイオ複合材 / マイクロカプセル / 微生物代謝 / 溶存酸素 |
研究成果の概要 |
本研究では,枯草菌を練り混ぜたコンクリート供試体を対象として,溶存酸素の低減による腐食抑制効果について検討を行った。乾湿繰り返しによる腐食試験の結果,カソード反応の抑制効果,ミクロ・マクロセル電流密度の低減が確認された。特に,材齢91日までに電気化学的に算出したカソード反応における酸素透過の低下が鉄筋腐食抑制に寄与していることを明らかにした。また,これらの腐食抑制効果が得られるためにはは,水分の存在が必須であり自律治癒効果が高まる可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,コンクリート中の溶存酸素を低減させることで鉄筋腐食を抑制できる可能性が示された。本研究成果は,コンクリート中の溶存酸素濃度が電気化学的特性(鉄筋腐食,自然電位,分極特性)に与える影響に関する知見を整理した点において,学術的な価値があると判断される。また,本研究で示された新しい補修(自己治癒補修)の可能性は,インフラ構造物の長寿命化と維持管理業務の効率化を進める上で,広く利用される可能性があると考えられる。
|