研究課題/領域番号 |
17H04937
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研究種目 |
若手研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
片岡 智哉 東京理科大学, 理工学部土木工学科, 助教 (70553767)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | 河川マイクロプラスチック / 輸送量 / 鉛直分布 / 横断分布 / マクロプラスチック / 画像解析 / 輸送量モデル / マイクロプラスチック / 河川 / 江戸川 / ADCP / DIEX法 |
研究成果の概要 |
本研究は国内河川から海洋へどれくらいのマイクロプラスチック(MicP)が流出しているのかという学術的な問いを解決するため,3つの現地調査(全国河川でのMicP採集調査,平水時・出水時のMicP採集調査,河川横断面におけるMicP採取調査)を実施して,人口密度と市街地率に基づくMicP濃度の線形回帰式を構築し,国内からのプラスチック流出量を推計した.その結果,年間210tから4776tのプラスチックが流出していることが推計され,人口が集中する三大都市圏からのプラスチック流出量が高いことが明らかとなった.今後,MicP濃度の出水による短期変化や河川横断面分布を考慮したプラスチック流出量を推計する.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,国内河川におけるマイクロプラスチック(MicP)調査の先駆けであった.また,全国河川を対象にした研究例は世界的にも類を見ない研究成果であり,結果として人為的影響の大きい汚濁河川でMicP濃度が高いという重要な学術的知見が得られた.本研究成果は,沿岸地域だけでなく,内陸域でも河川を介して海洋へMicPを流出させていることを示しており,社会的にもインパクトのある研究成果が得られた.また,現地調査に基づいてMicP濃度の出水時における短期変化や河川横断面分布を明らかにしており,河川におけるMicPの流体力学的な挙動を明らかにするための学術的に重要なデータが得られた.
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